不登校の状況にある子供たちに、どう接したらいいか分からないという親御さんは多いようです。おそらく、「この状況を何とかしなければ」という思いがあり、不登校の状況を変えよう、解決しようという目的のために接しようとして、でもそれが分からない、というふうにお考えなのではないでしょうか。
不登校カウンセリングでも、確かに親御さんには、不登校の状況を変えるための言葉をお伝えしています。そして、その言葉を親御さんから子供たちに伝えていただき、子供たちの心を変えていって、不登校の状況を変えていただくというプロセスをとっています。
ただ、あまり目的を出しすぎたコミュニケーションにしてしまうと、子供にとっては下心のあるコミュニケーションのように思えてしまって、拒否反応を示すことがあります。また、子供の心の状態にとっては、あまり聞きたくない内容となる可能性もあります。
不登校の状況を変えるための言葉は、あくまでも子供たちの心の状態を変える言葉です。子供たちの心の中にある苦しみや辛さを和らげ、幸福な状態にできるだけ変えていこうというのが、その言葉を伝える目的です。その目的があるのに、子供たちが拒否反応を示したり、心を閉ざすようなことがあったら、何のための言葉か分かりません。
子供たちの心を変えるための言葉を伝えようとしながらも、あくまで中心は雑談であり、子供たちが家のなかでくつろげる内容の話、なんてことのない内容の話をしながら、子供の心の状態を見つつ、時にそういう言葉を伝えるということが、結局のところ近道になるようです。
「早く、この不登校の状況を変えなきゃ」という思いで、子供たちとコミュニケーションをとってしまうと、こちらからの一方的な言葉となってしまう可能性があります。また、子供たちの心が、本当にこちらからの言葉を受け入れるものであるかどうか、確かめないままコミュニケーションをしてしまうことになります。結果、子供たちが拒否反応を示してたり、心を閉ざしたりすることになってしまいます。
あくまでも、自然な会話を心がけつつ、雑談を中心としながら、時折、子供たちに伝えるべき言葉を入れていくというコミュニケーションで、子供たちに接してみてください。
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