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不登校ブログその776.不登校になったからといって、子供がダメなわけではありません 

 「不登校になった子供はダメな子」という言葉を聞いたことはありますでしょうか。


 甘える気持ちがあるから不登校になった

 サボりたいから不登校になった

 集団生活が耐えられなくて、忍耐する力が弱いから不登校になった


 というような考え方が広がっていて、だから「不登校になった子供はダメな子」という言葉をよく聞くのでしょう。


 不登校カウンセリングで不登校の子供と接している限り、「この子はダメな子だ」と感じたことは、私はありません。真面目で頑張り屋であったり、人の気持ちをくみ取る思いやりのある子であったり、「ダメな子だ」と思うようなことはありません。


 不登校になるまでに、子供たちは学校に行き続けようと耐えに耐えてきたはずです。親に心配をかけまいと、心の中の苦しい気持ちやつらさを外に出さず、「学校に行ってほしい」という親の気持ちにも応えようとして頑張ってきたはずです。そのような子供たちを、「甘える気持ちがある」「サボりたい」と評するのは誤解だと思うのです。


 集団生活が耐えられないということは、ある程度の子供たちに当てはまるかもしれません。ただ、それがすぐに、忍耐力が弱いとか、ダメな子供であるというふうにつながるわけではありません。


 人の気持ちをよくくみ取り、他人の気持ちがよくわかるために、周囲と合わせようとして自分がなくなるような気持ちがするために、集団生活では苦しい思いをするということが、果たしてダメなことなのでしょうか。そのような個性は、本来は素晴らしいことでしょう。集団生活におけるストレスを、受け流すコツをまだ十分知らない若い時に、その個性をうまく発揮できないだけであって、決してダメな子供たちではないと思うのです。


 不登校になるのはさまざまな要因が影響していて、そうなったことのすべてを「子供がダメだから」という考えに求めるのは単純すぎます。




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