思春期で揺れる心の、不登校の子供に、どう接すればいいのでしょうか。
結論から先に言いますと、「理解しようと努める」ことだと、私は考えます。
この思春期の子供たちの心は、複雑です。親からの自立を求めながら、でも親に理解してもらいたいという気持ちも持っています。また、不登校になった子供は、自分自身でも、どうして学校に行けないのか、行きたいと願っているのに行けないのか、分かっていないことがあります。理解してほしいという思いや、孤独感が、心の中にあるのです。
自分でも自分の気持ちが分かっていない状態で、親をはじめ周囲にいる人も、「どうして学校に行けないのだろうか」「何を考えているのだろうか」と理解されていない状況は、不登校の子供にとっては非常に辛いでしょう。その状況で、理解してもらいたいと思って親とコミュニケーションをとろうとし、理解されなくて、心を閉ざしてしまうということもあります。
不登校の状況を変えるには、子供の心の中にある悲しみや苦しみや疑問を取り除いていく必要があります。そのためには、周囲にいる人、特に親が、子供とのコミュニケーションを行う必要があります。
もし、子供が心を閉ざしてしまったら、コミュニケーションの道が閉ざされてしまいます。心を閉ざしてしまわないよう、子供の揺れる心を理解しようとする必要があります。先にも述べましたが、子供自身にも自分の心を分かっていないことがあります。親からすると、もっと分かりにくいでしょう。それでも、「この子はどんな気持ちなのだろうか」と思い続ける姿勢は、子供に伝わります。それは、子供に安心感を与える行為となります。
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