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不登校ブログその797.「勉強なんて意味がないじゃない」と、勉強のことで不登校になっている子供たちへ、伝えたいこと。

 勉強のことで不登校になっている子がいます。「勉強する意味なんてないのに、どうして勉強しなければならないのか」と、勉強することに意味を見出せないまま、勉強する毎日の中でだんだんストレスが溜まっていき、不登校になることもあります。あるいは、勉強しても成績が上がらず、勉強することに嫌気がさして不登校になることもあります。そのような理由で不登校になったのであれば、そうした子に対しては、勉強についての言葉を伝える必要があります。


 まず、どうして勉強するのか、勉強する意味とは何か、です。勉強する意味は、抽象的に言いますと、「人間の器づくり」です。一般的には、ということになりますが、勉強することで、人間の器づくりが進んでいきます。もちろん、学校ではあまり勉強せず、社会に出てから一生懸命働くことでも器づくりはできますので、勉強しなければ器づくりができないということではありません。ただ、社会に出るまでの勉強は、その人の器を作っていきます。


 そもそも「人間の器」とは何でしょうか。私は、「考える力」と「考える広さ」の二つで定義しています。


 人間の持つ「考える力」は本当に千差万別であり、多種多様です。さまざまな人がいて、それぞれに違う「考える力」を持っています。一般的には、その「考える力」が高いほうが、生きていく上で望ましいでしょう。考える力が低いと、本能や感情に左右されてしまい、それが度を過ぎていると、人間としてダメだとみなされます。本能や感情から離れたところで物事を考えることができる人は、感情で物事を言わず冷静であり、公平感がある人です。また本当の意味で「頭がいい」ということになります。


 学校での勉強では、この考えるプロセスを何度も繰り返します。何度も何度も繰り返します。そのため、よく勉強する人は、考える力を高めていくことになります。


 もう一つの「考える広さ」ですが、人はこれまで学んできた知識や経験に基づいて、考えることができます。法律の知識があれば、法律的な面から考えることができますし、建築の知識があれば、建築学的に考えることができます。いろいろなことを学び、知っている人ほど、考える広さが広いのです。いろいろな角度から考えることができる、ということになるでしょうか。


 さまざまな分野のことを勉強すると、それだけ知識が広がります。考える材料が増えますので、考える広さもまた広くなります。


 考える力を高め、広げてくれるという意味が、勉強にはあると思うのです。


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