UA-139114584-1
top of page

不登校ブログその802.「不登校の解決には、お母さんが変わらないといけない」ということに、縛られないでください。

 「不登校の解決には、お母さんが変わらないといけない」ということを、聞いたことはありませんか?そのようなことを聞いて、「自分が変わらなきゃ」と考えているお母様もいらっしゃるでしょう。


 正直なところ、不登校の状況に直面して、変わったお母様はいらっしゃいます。不登校についての考え方、わが子への接し方、わが子の進路についての願い、等々について、変わったお母様はいらっしゃいます。それは間違いありません。


 ただ、そういう場合は、お母様が「自分が変わらなきゃ」という意識で変わったというよりも、不登校の状況を乗り越えようとした過程の中で、変わっていかれたのです。不登校の状況の中で、いろいろ考え、行動していく中で、自然に変わっていかれたことの方が多いのです。不登校の状況にあるわが子と接し、わが子の心の中にある悩みや苦しみを小さくするには、どうすればいいのか、そういうことを考えて、「こういうことをやるべきではないか」といろいろ行動をしていく過程で、変わっていかれたのです。


 例えば、わが子が中高一貫校に通っていて、将来は難関大学に進学するだろうと期待していたけれど、中学生の時に不登校になったという場合、高校以降の進路は変わるでしょう。というより、変わらざるをえません。


 あるいは、「不登校はサボりだ」と思っていたけれど、わが子が不登校になり、その状況を見ていてどうしてもサボりのように思えなくなって、その考え方が変わったというケースもあります。


 「自分に何か原因があったのでは」と考えて、「何か変わるべきなのだろうか」と自己分析することは、間違ったことではありません。ただ、「変わらなきゃいけない」と思って自分を縛ってしまうと、焦ってしまうでしょう。漠然と、「お母さんが変わらないといけない」というアドバイスを受けてしまうと、どこか自分に、不登校を引き起こした部分があるから、早くその部分を変えないといけない、でも、その部分が分からないので、焦ってしまいます。


 また、「お母さんが変わらないといけない」というアドバイスは、お母様のどこかに問題があるという前提でなされています。「自分が変わらなきゃ」と思い続けると、「自分はダメだ」という自己否定感が強くなってしまいます。


 「変わらなきゃいけない部分があるのかもしれない。この状況を乗り越えたことによって、変わる部分があるのかもしれない。でも、それは自然にそうなるわけで、焦らず進んでいこう」という具合に考えていただいて、不登校の状況にあるわが子に接してあげてください。



閲覧数:37回0件のコメント

Comments


bottom of page