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不登校ブログその828.不登校の子供たちに元気が出てきて、外の世界に関心を持ち始めたら、「志」の大切さを教えてください。

 志という言葉は、もうあまり聞かなくなってきているかもしれません。生きていく中で、自分はこうなりたい、こう生きたい、こういうことを実現したいという願いが、志です。


 志を持ち、その実現のために努力していけば、その志の方向に進んでいきます。人生が変わっていきます。例えば、将来は何か会社を興したい、起業したいという志を持っていたら、高校や大学を卒業した後か、社会に出てしばらく働いた後かはわかりませんが、おそらく会社を興すことになるでしょう。


 不登校の子供たちには、この「志」の大切さをぜひ教えてあげてください。子供たちに元気が出てきて、外の世界に関心を持ち始めた段階がいいと思います。早い段階、まだ子供たちに元気がない段階で、志のことを伝えても、興味を示さないでしょう。「そんなこと考えられないよ!」と拒否してくる可能性もあります。


 不登校の子供たちに、志の大切さを教えるのは、不登校の状況を大きく変えるきっかけになること、「自分はダメだ」という自己否定感を小さくできる可能性があること、再び不登校になることを防いでくれることが、期待できるからです。


 志を持つこと、あるいは志を持つことが大事だと理解して、志を探そうとすることで、外の世界に出てみようか、という気持ちが強くなります。志は、社会との関わりの中で具体化し、実現していくものです。志を持つことは、社会との関わりを持とうということにもなり、不登校の状況が大きく変わるきっかけになります。


 志とは、「こうなりたい」という願いです。「こうなりたい」という願いは、これまでの自分とは違う自分になるということです。「自分はダメだ」とその時点では思っていても、その自分を変えることができるわけであり、そのような自己否定感を小さくできる可能性があります。


 志を持つことで、積極的に人生を進んでいきたいという思いになれます。少々の苦労や悩み、あるいは挫折をも、跳ね返していけるエネルギーが、志にはあります。不登校の状況から外の世界に出て、そうした苦労や悩みに直面しても、再び不登校になることを、志は防いでくれます。


 大部分の子が、「志なんてない」と言うかもしれません。それでいいのです。なかなか、人生の早い段階で、志を持つことは難しいでしょう。志が大切だということを理解し、志を探そうと思ってくれたら、子供時代としては万々歳です。「自分がやりたいことは何だろうか」と探し続けることで、時間はさまざまですが、いつか自分の志を見つけることができます。「志を探そう」という思いを持つだけでも、積極的に生きることが可能になります。





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