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不登校ブログその840.「人の集団の中に入っていけない」と悩んでいる不登校の子供たちに、どう対応すればいいのでしょうか―発達障害の場合―

 前回のブログに引き続き、「人の集団の中に入っていけない」と悩んでいる不登校の子供たちがテーマです。今回は、発達障害の場合です。


 発達障害は、治らないし、治せないとされています。それが自分の個性の一つであることを受け入れ、その個性が周囲とぶつからないようにすることが、大まかな方向性となるでしょう。


 発達障害の子が、人間関係で不登校になっている場合、相当に傷ついているはずです。決して、他人に悪口を言ったり、神経を逆なでしようとしたりしているわけではないのに、人とうまくいかないのですから、「自分はダメな人間なんだ」と深い自己否定感を抱いているでしょう。このような心の傷や自己否定感は、場合によってはうつ病を引き起こすことすらあります。


 そこで、このような子供には、発達障害が一つの個性であり、決して「悪い性質」などではないことを教えて、そういう思いを軽くしてあげてください。相手を傷つけようとか、おとしめようとか、そういう悪意を持って接しているわけではありませんので、その点はしっかりと認めてあげてください。


 発達障害によって、いい面もあるでしょう。例えば、自分の意思を曲げずに突き進んでいくという個性を持っている場合は、それで他人とのあつれきが起きているかもしれませんが、決めたことをやり抜くという個性として見ることもできます。子供自身は、マイナスとしてとらえていますので、視点を変えてプラスにとらえることができることを教え、子供の深い自己否定感を軽くしてあげてください。


 また、人間関係の改善のために、ソーシャルスキルトレーニング(SST)があります。どういう場合に挨拶をすればいいか等、基本的なコミュニケーションのトレーニングを行うことで、コミュニケーション能力を上げることはできます。それ専門の塾などもありますので、外の世界に関心を持ち始めた段階で、SSTを行う機関でトレーニングを積むのはいいでしょう。


 発達障害の場合の、人間関係の改善はいくつかの方法が挙げられていますので、また新しいブログで書いていきたいと思います。







 


 


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