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不登校ブログその847.「何かを嫌に思う気持ち」で、道を選択する不登校の子には、いずれ「何かをしたい気持ち」で、選択する道を安定させてほしいと思います。 

 不登校の子のすべてではありませんが、「学校が嫌だ」と感じている子は多いのでしょう。はっきりと、学校の何か具体的なものが嫌だ、という子もいれば、何が嫌なのかは自分でも分からないけれど、とにかく学校が嫌だ、という子もいます。


 「嫌だという気持ちを優先させすぎると、将来、嫌なことがあるとすぐに逃げるようになるから、できるだけ耐えるべきだ」という考え方もありますが、不登校の子供たちは、不登校になるまで、かなり耐えてきているはずです。もう、これ以上耐えると、自分がすり減ってしまう、というぐらいまで耐えてきているはずです。「学校が嫌だ」という気持ちで、道を選択することはありうると思います。


 ただ、それだけで生きる道を選択するのは、ちょっと寂しい気がします。「何かが嫌だ」という気持ちの対極にある気持ちが、「何かをしたい」という気持ちです。こういう気持ちによって、道を選択すると、選択する道が安定します。


 不登校の子供の場合は、「自分はいずれ、こうしたい」「将来はこうなりたい」という気持ちでしょう。不登校になってからしばらくは、そういう気持ちにはなれないでしょう。「自分はダメだ」「自分の将来には希望はない」という気持ちで、胸が苦しくなっている状態でしょうから、未来のことや将来のことは、なかなか考えられないはずです。


 しかし、少しずつ元気が出てきて、エネルギーがたまってきたら、将来のことを考えるだけの余裕が出てくるでしょう。その段階で、「自分はいずれ、こうしたい」「将来はこうなりたい」という気持ちを持って、自分がやりたいことを探し始めると、それから先の道の、安定度が増していきます。


 「こうしたい」「こうなりたい」という気持ちがあれば、これから先に自分がどういう努力をすればいいか、具体的になります。自分が持っているエネルギーを、そこに集中することができます。


 例えば、将来、ある商売をしたいという気持ちをもっているとします。そうすると、その商売に関する勉強を具体的にやれますし、進学もその商売を実現するのにより近い方向を選択することができます。アルバイトや就職においても、その商売を経験することができるものを選ぶことができますので、自分の歩む道が確かなものになり、安定するのです。


 何かを「嫌だ」という気持ちに加えて、何かを「したい」という気持ちを持って、素晴らしい人生を生きていっていただきたいと思います。




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