わが子が不登校になって、周囲の人の言動に傷つけられたというお母様は、いらっしゃるのではないでしょうか。ママ友だと思っていたのに、わが子が不登校になったことを打ち明けると、傷つける言葉を投げかけてこられたという方はいらっしゃるでしょう。
例えば、
「甘やかして育てたんじゃないの」「過保護だったんじゃないの」
というような言葉です。
知人が傷ついたり、落ち込んだりしている時、思いやりの心や共感する心を持っていたら、さらに傷つけるような言葉は、言えません。子供が不登校になったら、母親がどれだけ傷つくか、ショックを受けるか、たとえ自分の子供が不登校になっていなくとも、ある程度分かることです。残念ながら、そういう思いやりの心や共感の心を、あまり持っていなかった、ということになるでしょう。
そういう人とこれからも付き合っていくべきかどうかは、人それぞれです。ただ、今後も付き合っていくのでしたら、思いやりや共感の心はあまりない人だということを前提にしておいた方がいいのかもしれません。それ以上、傷つかないよう予防線を張っておいた方が、精神的にも楽です。
思いやりや共感の心は、感受性がもともと高い人、あるいは人生の途上でさまざまな苦しみを経験した人に備わっているように思います。思いやりや共感の心が薄い人が、そうした心を強くするには、感受性が高くなるよう心が変わるか、あるいは何らかの苦しみを経験する必要があります。ただ、そういうことはなかなかありませんので、知人に対して、思いやりや共感の心を強くしてほしいと願っても、すぐには変わらないと考えた方がいいのかもしれません。
大事なことは、お母様の心ができるだけ早く、安定することです。不登校の状況をいい方向にもっていくには、お母様の心の安定がカギとなります。知人との関わりによって、お母様の心の安定が失われてしまうのでしたら、その知人としばらく距離を置く等、検討する必要があるのでしょう。
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