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不登校ブログその855.「死ね」「うざい」と不登校のわが子から言葉に耐えて、頑張っているお母様へ。

 子供たちの、遠慮のない言葉は、それを受けとめる大人をけっこう苦しめます。「死ね」とか「うざい」とかの言葉を聞いて、腹が立ったり、傷ついたりしたことのある人はいらっしゃるでしょう。不登校の子供がいるお母様のブログやツイッターを拝見すると、そういう言葉をぶつけられた方はけっこういらっしゃるようです。


 不登校の状況にある子供たちは、心が非常に不安定になっています。子供の中には、その不安定な心に耐えきれず、そばにいるお母様に先ほどのような言葉をぶつけてしまう子もいるのでしょう。


 お母様としては、不登校となっているわが子のことを心から心配し、その苦しい状況から抜け出してほしいと努力しているのに、「死ね」「うざい」というような言葉をぶつけられて、たまらない気持ちになるでしょう。不登校の状況になったということだけでも辛いのに、そのような言葉をぶつけられると、「どうして?」という思いになってしまうでしょう。


 このような状況の真っただ中で苦しんでおられるお母様に、何をお伝えすべきか、非常に悩みます。私も、塾講師をしていてそういう思いをしたことがあるので、僅かばかりではありますが、そのようなお母様のお気持ちは少しだけ分かります。苦しいお気持ちの中で、第三者があれこれ言葉をかけてきても、そのような言葉は心の中に入っていかないでしょう。

それでも、わずかでもお母様の苦しい気持ちが軽くなればと、いくつかのことをお伝えしたいと思います。


 そうした言葉は、子供の「通常ではない」心から発されたものであって、不登校の状況から脱出してから後、通常の心に戻った子供たちの何割かが、そのような言葉を発したことを後悔します。そして、「お母さんにひどいことを言ってしまった」とお母様に対して、申し訳ないという気持ちを抱きます。今の時点では、そういう気持ちになることは難しいでしょう。それだけ子供たちの多くが、精神的に余裕がないのです。しかし、将来、精神的に落ち着いたら、そのような気持ちになるようなのです。ですから、「本当の気持ちではない」とお考えください。


 そしてもう一点、お伝えしたいことは、お母様への甘えもあると思うのです。苦しい気持ちで心が張り裂けそうになっている子供たち。学校に行くなど、何らかの人間関係があれば、そういう気持ちをぶつけたり、打ち明けたりもできるのですが、不登校の状況では、ほぼ人間関係がゼロになっています。そのような状況では、そういう気持ちをぶつけられる相手は、お母様しかいないのです。非常に苦しいと思いますが、お母様が受け止めることで、子供たちの気持ちがいくぶんか軽くなる面はあるのです。


 何もかもすべてを受け止めなければならないということでは、もちろんありません。「これはあまりにもひどい」ということや、暴力につながってしまうというようなことは、きっぱりと「No!」と言うべきです。あるいは、このまま受け止めていたら、こちらの心が壊れてしまうというような場合も、自分の気持ちを子供に伝えるべきでしょう。


 いつか子供の気持ちは安定していきます。そのような状況が一日でも早く訪れることをお祈りいたします。






 

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