不登校ブログその859.「不登校ビジネス」かそうでないかを決める、三つの基準。
- 不登校・引きこもりカウンセリング「エンゼルアカデミー」
- 2021年8月12日
- 読了時間: 3分
「不登校ビジネス」という言葉があります。これは、子供が不登校の状況になって困っている人に対して、「不登校を解決します」といって商売にしていることを揶揄(やゆ)している言葉です。
私も、不登校カウンセリングをしていますので、この「不登校ビジネス」という言葉とは無縁ではなく、関係ある立場です。その立場から、「不登校ビジネス」という言葉に対してどう考えるかと申しますと、そう表現されても仕方がない部分は、確かにあると考えています。
不登校に関連している人の話や、書いているものを、見たり、聞いたりしていて、「この人は、不登校のことを全く知らない、あるいはほとんど知らない」と感じることがあります。不登校の解決のためのノウハウを伝えるべき人が、不登校のことを全く知らない、あるいはほとんど知らないということは、もうそれだけで「不登校ビジネス」と表現されても仕方がないことだと思います。
人からお金をいただくということは、プロフェッショナルでなければなりません。そして、プロフェッショナルと呼べるためには、ある分野についてのことをよく知り、他人を感動させるほどのものがなければなりません。
例えば、プロ野球選手です。彼らは、見ている人を感動させる技術を持っています。天文学者も、天文という知識については、一般の人には比べ物にならないほどのものを持っています。
ですので、まず「不登校ビジネス」に該当するのか否かは、その人が、不登校についての知識を豊富に持っているかどうか、ということが分かれ目となります。
では、知識を豊富に持っていたら、それでいいのかというと、それだけでは足りません。きちんと、不登校を解決に導くノウハウがあるかどうか、そのようなノウハウを提供できるかどうかという点も、吟味しなくてはなりません。不登校に悩んでいる方は、当然のことながら、「不登校を解決したい」という願いを持っておられます。その願いを実現できるノウハウを提供してこそ、そういう方から報酬をいただくことができるのです。
では、そのようなノウハウを提供できたら、それで「不登校ビジネス」と揶揄されないのかというと、それだけでも不十分です。不登校についての知識が豊富で、かつきちんと解決のノウハウも提供できる、しかし、そのノウハウの提供に、あきらかに適正とは思えない価格を設定し、困っている方から暴利をむさぼろうという場合は、これは不登校で困っている人を食い物にしようとしているわけで、「不登校ビジネス」と揶揄されるべきものでしょう。
「適正な価格」はいくらでしょうか。難しいところです。これは、その財やサービスを受ける人が決めることです。もし、「適正な価格」であれば、その財やサービスを受けようと多くの人が集まってくるはずです。ですので、「適正価格」は不登校で困っている方が、感覚的に決めることでしょう。
もし、不登校で悩んでおられて、不登校カウンセラーなどと相談して解決していきたい、と考えておられる場合は、相談しようとしている先が、「不登校ビジネス」なのかどうか、先の三つの基準で検討してみてください。
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