不登校ブログその860.不登校カウンセリングは、基本的に数回で、不登校が解決するまでの対応をアドバイスできる可能性―親御さんの経済的負担を軽くする―
- 不登校・引きこもりカウンセリング「エンゼルアカデミー」
- 2021年8月14日
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日々の不登校カウンセリングをしながら、これまでのカウンセリングデータなどを分析していく中で、「実は、不登校カウンセリングは最初の数回で、不登校が解決するまでのすべての対応を、アドバイスすることができるのではないだろうか」と、考えていました。
不登校の状況にある子供たちは、その性格も、その悩みや苦しみもさまざまです。不登校に至るまでのプロセス、学校での人間関係、現在の状況もさまざまです。不登校になってから、不登校の状況から出ていくまでのプロセスもさまざまです。
それだけさまざまな不登校ですが、ある程度、共通したものはあります。
例えば、子供たちが抱えている悩みです。先ほども述べましたように、その悩みは一人として同じものはありませんが、共通している部分はあります。人間関係で悩んでいる場合、ある特定の人を苦手だと思っていることや、多数の人間関係の中で疲れるということ等は共通しています。
あるいは、勉強についての悩みなどは、「全然分からなくてつらい」という思いや、「頑張っても思うように点が取れない」というように、共通している部分はあります。
そのように共通している部分があるので、そのような悩み・苦しみを軽くするための言葉やコミュニケーションもまた、共通するものになりますので、不登校カウンセリングでのアドバイスも、共通するものになります。つまり、「こういうことで悩んでいるようだから、こういう言葉を伝えていただこう」とアドバイスできるのです。
さらに、不登校の状況が変化していき、その状況から出ていくまでのプロセスも、ある程度共通している部分があります。将来、こういうプロセスになり、そのプロセスにおいて子供はこういう風に考えているから、こういう言葉を子供にかけていただこうと、予定を立てることができます。つまり、先のことをあらかじめアドバイスできるのです。
そうなりますと、最初の数回のカウンセリングでは、子供の状況を詳しくお聞きして、これから先はおそらくこういう状況になり、その状況では子供はこのように考えているから、こういうことを伝えてください、とまとめてアドバイスが可能になるのです。
不登校の状況から子供が出ていくには、ある程度の時間がかかります。例えば、1年間かかるとしましょう。その間ずっと、1か月に1度、カウンセリングを受けるとしたら、12回のカウンセリングが必要であり、費用もかかります。しかし、最初の数回のカウンセリングで、子供に伝えるすべての言葉をあらかじめ伝えておけば、かなりのカウンセリング費用を抑えることが可能なのです。
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