「外の世界に興味が出てきた」という段階(転換期)の不登校の子や、外の世界に出たという段階(回復期)の不登校の子が抱いている気持ちの中に、「不安」があるでしょう。また不登校になったらどうしようという不安、たくさんの人の中でうまくやれるかという不安、勉強がついていけるかという不安、いろいろな不安を抱えているでしょう。
いろいろな不安を抱えているのも、無理はないと思います。何か月か、あるいは何年か、不登校の状況にあって、体力も落ち、勉強も分からないところがたくさんあって、長い間、友達とも会わない状態で、はたしてうまくやれるのか、大丈夫なのかという不安を、心の中に抱えているのは仕方のないことだと思います。
そういう不登校の子に伝えたいのは、「情熱が道を開く」という真実です。さまざまな人の生き方、生きざまを見ていて、そのことは強く感じます。
まだまだ不安が強く残っている状態では、あまり強く伝えると、子供にとってプレッシャーに感じてしまう可能性があるので、控えめに伝えていく方がいいのでしょう。徐々に、このことを伝えて、不安を軽くしていければ、子供にとっても楽になります。
生きていて、失敗や挫折は避けられないことのようです。逆境も出てきて、それは避けられない環境のようです。そうした失敗や挫折に負けたり、逆境に心が折れるということは、「環境が人を支配する」という考え方です。そうではなく、「人が環境を支配する」のだと、私は考えています。環境を支配する考え方の根底には、情熱があります。
絶対にやろうという思い、是が非でも成し遂げたいという思い、何があろうとも進んでいこうという思い、そうした情熱があれば、自分にとってマイナスの出来事に直面しても、進んでいけます。不登校の子が不安に思っているような状況になることはありません。
では、情熱はどうやって持てるか、ということですが、ブログでたびたび取り上げてきた「志」です。こういうことをしたい、こうなりたいという「志」です。強い強い志があれば、情熱はふつふつとわいてきます。
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