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不登校ブログその875.不登校の子供に、勉強の大切さを教えると同時に、勉強の面白さも伝えてあげてください。

 不登校の状況にある子供が、エネルギーがだいぶたまってきて、外の世界に意識が向き始め、「そろそろ勉強しようかな」と言い始めたら、子供とのコミュニケーションの中に勉強のことを入れてください。それ以前の段階では、おそらく子供が反発するでしょうが、この段階でしたら、反発しないはずです。


 そして、その勉強の内容ですが、おそらく多くの方が勉強の大切さを教えると思うのです。実際、大切ですし、それを伝えるのは適切だと思いますが、それに加えて面白さも伝えてあげると、勉強への意欲が高まると思うのです。


 勉強の面白さは、まず新しいことを知ることにあるでしょう。例えば、歴史です。このブログを書いた前後、司馬遼太郎の「竜馬がゆく」「坂の上の雲」を読んでいたので、話題が歴史になるのですが、欧米列強が世界に拡大し、日本も植民地となる危険性が出てきたのが幕末で、そのままの幕藩体制ではとても対抗できないということで、明治維新が起き、その約20年後にロシアと衝突したのが日露戦争、ということになります。単なる知識ではなく、現代に続く物語として伝えたら、勉強への関心は高くなるでしょう。


 新しい発見と、その発見がもたらす可能性について話すことも、勉強の面白さを伝えることになるでしょう。以前、塾講師をしていた時に、小学生のちょっとやんちゃな子に、「大統一理論」のさわりを話したことがあります。私も専門ではないので、詳しくは分からないのですが、科学では異なる力と見えるものを統一していった歴史があり、今は4つの力のうち、重力を除いた3つの力を統一する段階であって、さらに重力まで含めた「超大統一理論」ができれば、重力を制御する可能性が出てくる、ということを話しました。それで、あまり勉強が好きではないというその子が、結構関心を持ち、理科に対して関心を持ち始めたことがありました。


 そのように、勉強することは、新しい発見につながり、それが人間の社会に大きな影響をもたらすことを伝えることで、勉強は決して「つまらないもの」ではなく、面白いものであり、私たちの生活に直結しているものだということを、子供に理解してもらえます。


 勉強は、けっしてつまらないものではないこと、面白くて、私たちの生活に役立つものだということを理解してもらえたら、勉強への取り組む意欲が高まり、不登校の期間のために分からないところがたくさんあったとしても、前に進んでいけるのではないでしょうか。





 

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