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不登校ブログその879.いよいよ不登校の状況から、外の世界に出ていく時、子供にかける言葉。

 不登校のわが子に一生懸命働きかけて、ようやく外の世界に出ていくという時、親にとってはうれしい限りです。数カ月、場合によっては数年間の努力が実を結んだわけで、うれしくないはずはないでしょう。


 嬉しい状況ではありますが、100%安心することはできません。それは、外の世界に出たものの、また再び不登校の状況になるということはあるからです。外の世界に出ていき、ある程度の時間が経過して、子供が外の世界に慣れた時こそ、安心できる時です。


 子供にとって、外の世界にはまだ不安が残ります。外に出ていく時、「うまくやっていけるのだろうか」という思いもありますし、自信もそれほどあるわけではありません。わが子が外の世界に出ていく時、やはりかけてあげるべき言葉があります。


 「しばらくはリハビリ期間みたいなもの」という言葉をかけてあげてください。実際にそうです。病院にこそ入っていなかったですし、体に傷があったわけでもないですが、傷ついた心を家で休めていたのです。外の世界に出てしばらくはリハビリ期間です。


 リハビリ期間ですから、何もかもうまくいくということはないでしょう。人の中にいて異様に疲れたり、勉強についていけなかったりして、通常の学校生活をおくるのは難しいでしょう。そのことを伝えて、「まあ、最初から何もかもうまくいかなくていいんだ」と、精神的な余裕を持たせてあげてください。


 「うまくいかなくても、何度もやり直せばいいだけ」という言葉も、子供たちに必要かもしれません。「外の世界に出ても、うまくいかずにまた不登校になったらどうしよう」という不安を、おそらく多くの子供たちが抱いているはずです。「絶対にうまくいかせなきゃ!」という思いはいいのですが、それが自分自身にプレッシャーをかけることになり、外の世界に出て再び不登校になった時、絶望感が強くなる危険性があります。そういうプレッシャーを和らげ、たとえ再び不登校になっても絶望感を薄めるために、「何度もやり直せばいいだけ」という言葉をかけてあげてください。




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