不登校ブログその882.元の高校に復学しない場合の、不登校の子の選択肢その1
- 不登校・引きこもりカウンセリング「エンゼルアカデミー」
- 2021年9月5日
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元の高校に復学しない場合の、不登校の選択肢が今回のブログのテーマです。高校では出席日数がシビアですので、不登校になった日数が一定数以上になると、留年の可能性が出てきます。そうなりますと、編入するか、転入するか、退学して別の道を選択するか、ということを考えなければなりません。高校で不登校になった場合は、進路をどうするかが問われる面が強くなりますので、どういう選択肢がありうるか、書いてみたいと思います。長くなると思いますので、数回に分かれると思います。
まず、選択肢について考える前に、大事なことは子供の意思と状態です。将来についていろいろと考えることができる状態なのか、そうでないのか、別の学校でも通うことができるのか、そうでないのか、将来「こうしたい」という意思があるのか、そこまで固まっていないのか、によって、その子にとって望ましい選択肢が変わってきます。
元の学校は通えないけれども、別の学校なら通えるなら、編入や転入という選択肢が出てくるでしょう。別の学校でも通うことが難しいなら、通信制高校や高等学校卒業程度認定試験を視野に入れることになります。
勉強が得意で好きなのでしたら、大学への進学を念頭に入れた選択肢となりますし、何かはっきりとやりたいことが明確なら専門学校という進路が出てくるでしょう。あまり勉強が好きではなく、得意でないのでしたら、就職という進路もあり得ます。
なお、転入と編入には違いがあります。
編入→元の学校をいったんやめて、別の学校に入ること
転入→元の学校に在籍したまま、別の学校に入ること
です。学年の途中で編入・転入する場合、単位の関係で学年がずれる可能性がありますので、編入・転入する場合は注意が必要です。
1 別の学校に編入・転入する
「学校に通いたい」という意思が比較的強く、体力もたいして落ちていない場合、学校を変われば学校に通い続ける可能性が高いと思われる場合は、別の学校への編入・転入という選択肢があり得ます。
「元の学校に復学する」という選択肢を除くと、この選択肢をできるだけ選びたいと思う親御さんは多いのではないでしょうか。社会へ出る一般的な進路であり、リスクは低い選択肢でもあります。
元の学校がレベルの高い進学校で、通学していて気づまりを感じるような場合は、学校を変えれば通い続ける可能性は高いと思われます。
ただ、無理してこの選択肢を選び、再び不登校になるという可能性もあります。「多くの人間がいて通い続けるのが苦しい」というような場合、別の学校に通っても同じような状態になる可能性はありますので、どうして不登校になったのかという事情を、よく考える必要があります。
以下の選択肢は、次のブログで書きたいと思います。
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