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不登校ブログその883.元の高校に復学しない場合の、不登校の子の選択肢その2

 前回のブログに引き続き、元の高校に復学しない場合の、不登校の選択肢についてです。


2 通信制高校

 学校に通うことに抵抗がある場合、通信制高校への編入・転入が選択肢として有効です。通信制高校にはさまざまなスタイルがあり、必要な通学日数などに違いがありますので、子供の希望に合わせて選択することになります。

 また、別のブログで通信制高校を詳しく取り上げる予定ですが、公立の通信制高校を卒業後、進路が未定の場合は卒業生の5割近くになるという状況があります。つまり、通信制高校を卒業後、就職しようとしても就職できない卒業生が少なからず存在する、ということです。実際、SNSなどで、高校の時に不登校で、通信制高校へ編入して卒業したものの、就職できず、アルバイトしながら生活している人を見ます。それが悪いわけではありませんが、不安定な現状で、元の高校に復学しなかったことを後悔している人もいるようです。


 通信制高校は、学校に行きたいけれども通えないという子にとっては、適切な選択肢となります。ただ、通信制高校を選ぶときは、その卒業後も見据えて、就職率はどうか、卒業後はさらに、専修学校や専門学校、大学への進学すべきか等、考えておく必要があります。


3 高等学校卒業程度認定試験

 学校に行かない、行きたくないという子で、大学や専門学校への進学を希望している場合、高等学校卒業程度認定試験を目指すという選択肢になります。自分である程度、一日の時間を管理し、計画的に勉強していくことが求められますので、自己管理する必要があります。

 


4 何か自分でやっていく

 かなり少数ではありますが、大きな個性を持ち、何かに突出した才能の片鱗がある場合、一般的な進路を進まずに、何か自分でやっていくという選択肢となります。


 例えば、何か商売しようと考えているような場合、まずアルバイトをして経験とお金を積んでいき、商売に着手するということが考えられます。


 この選択肢を選ぶ場合は、うまくいかないリスクも高いという点を、きちんと考えておくべきでしょう。うまくいかなかった場合、学歴もなく、職歴も十分でないという履歴になってしまい、その後の選択肢が非常に狭まる危険性もあります。


 「自分はこれをやりたいんだ!」「これをやるために生まれてきたんだ!」ぐらいの、強い情熱があれば、少々のリスクも跳ね飛ばして進んでいけると思います。


 元の高校に戻らない場合の、不登校の子がとりうる主な選択肢はこのような感じになります。高校の時点で不登校になった時は、時間的制約もありますので、とりあえず選択できる進路を選ぶことになるでしょう。


 大事なのはその後です。新しい環境に慣れ、落ち着いてきたら、将来どのような道を進んでいきたいか、明確にしていき、その道を歩んでいけるような「さらにその先」の進路を選んでいく必要があります。





 



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