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不登校ブログその894.不登校の子にとっての進学や就職の選択の時期。二つの道が考えられます。

 不登校の高校生の場合、進学するか就職するか、選択しなくてはならない時期にあることもあります。そのような場合で、もし強い自己否定感を持っていて、前進するのが難しい時、子供が選択できず、「どうすればいいのだろうか」と、親も子も焦りを感じるでしょう。

 

 このような時、道は大きく分けて二つになります。一つが、新しい環境に進むことが、自己否定感が小さくなるようなきっかけになることを期待して、進学か就職かを選択する道です。この場合、子供が何とか前に進める状態であることが必要です。


 もう一つの道が、選択を保留し、まず自己否定感を小さくしていくことを目指す道です。この道は、自己否定感が相当に強くて前に進めず、あるいは無理に進んだとしても自己否定感から家に引きこもってしまう可能性があるような場合に、とるべき道でしょう。


 親御さんとしては当然、最初の道を歩んでほしいと願うでしょう。前に進むことになりますから、不安は残るものの、とりあえずは安心できます。また、期待した通りに、新しい環境に進んだことがきっかけとなって、自己否定感が小さくなってくれれば、申し分ありませんが、特に就職する選択肢をとり、その職場や仕事が厳しいものであれば、自己否定感がかえって強くなって仕事を辞め、引きこもってしまうというリスクがあります。


 後者の道は、人生を再スタートさせる感じになります。いったん、前に進むことを保留し、まず自己否定感を解消して、それから再出発しようという道です。

 ただ、就職もせず、進学もしないとなると、状況としては引きこもりです。自己否定感を解消し、就職・進学の選択をするまでは、引きこもりの状況が続きます。その状況が長く続きますと、就職が難しくなります。親としては、「いつまで引きこもっているんだ」と言いたくなりますし、そういうことを言ってしまって、ますます子供が自己否定感を強くして、その状況がさらに続くという、悪循環になるリスクもあります。


 どちらの道を歩むかは、子供の意思がポイントとなります。子供の自己否定感が強すぎで、前に進むのは難しいと子供が思っているのでしたら、後者の道を歩んだ方がいいのでしょう。前に進めそうなら、前者の道です。いずれの道を選んでも、それぞれにリスクがあることを踏まえた上で、どちらを選ぶか検討する必要があります。




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