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不登校ブログその897.不登校の子供が抱いてしまっている「自己否定感」が、自分の将来に希望を見出せない「失望・絶望感」を生み出し、生きることに意味が分からない「虚無感」を抱かせることがあります。

 不登校の子の心の中にある悩みや苦しみは、複雑に絡み合っていることがあります。多くの子が、「自分はダメだ」という自己否定感を持っていますが、その自己否定感が、自分の将来に希望を見出せない「失望・絶望感」を生み出すことがあるのです。


 将来に希望を見出せる人は、おそらくその希望を実現できるという自信があるはずです。自分にはその希望を実現できるという自信があるから、希望を見出せるのです。自己否定感を抱いてしまっている不登校の子供が、将来への希望を見出すことはかなり難しいでしょう。


 不登校の子供の中には、「自分は将来、野垂れ死ぬかもしれない」とまで悲観している子もいます。このまま不登校から引きこもりになり、就職もできず引きこもったままになって、野垂れ死んでしまうと悲観して、将来に希望を全く持てないのです。そこまで自己否定感が強いのでしょう。


 将来への希望が見いだせないと、今度は生きることへの疑問や「何のために生きているの」という虚無感を持つことがあります。希望のない人生ですから、虚無感を持ってしまうのも、自然な流れかもしれません。


 不登校の状況を変えるのが難しい点は、こうしたマイナスの思いを抱き、子供の心の中で絡み合っていて、それを解きほぐしていかなければならないことです。



 先に手をつけるべきは、自己否定感かもしれません。この自己否定感から、2つのマイナスの思いを生じさせているので、自己否定感の解消に重点を置くべきなのでしょう。


 ただ、不登校の状況が長く、先ほどのマイナスの思いが絡み合っているのでしたら、自己否定感を解消するために子供に働きかけつつ、希望を持たせるような言葉や、生きる目的・意味を伝える言葉を、同時並行で子供に伝えていく必要があります。それぞれ、解消するのに難しいマイナスの思いですので、同時並行のコミュニケーションはさらに難しくなってしまいます。


 私が、不登校の子に接するのに、人生観や人生哲学がある程度必要だと考えているのは、そのような状況があるからです。





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