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不登校ブログその907.不登校の混乱期に、不登校を親が受け入れることが状況の変化にいい影響をもたらす理由。

 不登校の直後、親子ともども混乱する「混乱期」において、親はできるだけ早く、わが子の不登校を受け入れた方がいいというアドバイスがあります。


 不登校を受け入れるとは、「不登校の状況になるのは、きちんとした理由があるからで、サボりや怠けではない」と考え、「不登校になることに反対しない」姿勢で、わが子に接することです。


 親としてはわが子に、学校に行ってもらいたいと思うのが当然ですし、わが子が学校に行きたくないと言えば、反対するのが当然です。そのような親心をぐっと抑えて、不登校を受け入れるのは難しいことだと思いますが、混乱期に不登校を受け入れることには、いくつかのメリットがあります。


 まず、子供が安心して休める環境を、早く整えることができるということです。子供としては、学校に行きたくない、でも行かないといけないという気持ちの板挟みになりながら学校に行き続けてきたわけであり、心身ともに疲れ切っています。そして、一刻も早く休みたいと願っています。親が、不登校になることに反対せず、受け入れることは、子供にとって落ち着いて休める環境が整うことになります。


 また、子供にとって、「親は理解してくれた」と受け取り、その後の親子間のコミュニケーションが円滑になります。わが子の不登校を受け入れたとしても、親としては「どうして学校に行けないのだろうか」という疑問などが心の中にあるかもしれません。必ずしも、子供の心を100%、理解しているわけでないでしょう。それでも、親が不登校を受け入れたことは、「理解してくれた」というサインとして子供は受け取ることになります。親が自分のことを理解してくれたら、その時には自分の心の内を親に詳しく言わないかもしれませんが、心身を休めて落ち着いたら、心の内を語ってくれる可能性は高くなります。


 さらに、親の気持ちが必要以上に揺れ動かなくて済む、ということもあります。親が不登校を受け入れず、わが子ともめたとしても、それでわが子が学校に行くことは、ほとんどないでしょう。その間、親の気持ちは揺れ動き、辛い思いをすることになります。


 しかし、親が早く不登校を受け入れることで、まったく気持ちが揺れ動かないということにはなりませんが、少なくともわが子ともめることによる、気持ちの揺れ動きは避けられます。親の気持ちがあまり揺れ動かなければ、それは子供にとっていい影響を与えます。


 わが子が学校に行きたくないと言い出した時、無理やり行かせても後々まで悪影響が残る可能性がありますので、できるだけ早く不登校を受け入れて、子供が「安心して不登校になれる」環境を整えたほうがいいでしょう。





 

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