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不登校ブログその927.不登校の子供へのコミュニケーションには、「威力偵察」がどうしても必要になります。

 人の心は、同じものはありません。すべて異なります。それゆえに、好むもの、好まないもの、やりたいこと、やりたくないこと、嬉しいこと、嬉しくないことが、人によって異なります。不登校の状況にある子供にも、同じことが当てはまります。不登校の子供たちの方が差が大きいかもしれません。


 そのため、不登校の子供たちへのコミュニケーションには、「威力偵察」がどうしても必要になります。


 「偵察」ということは聞かれたことがあると思います。戦争などで、偵察部隊を出して、どこにどれくらいの戦力があるのか、ひそかに探る行動です。できるだけ、相手に、探っていることを知られないようにするのが「偵察」です。


 「威力偵察」の場合は、「偵察」とは異なります。相手の戦力などを知ることが目的であるのは共通しているのですが、「威力偵察」の場合はあえて相手と交戦する点が異なります。相手と交戦し、相手の戦力や装備などを確認して、できるだけ速やかに撤退します。そのため、「威力偵察」に用いるのは、優れた機動力を持っている部隊となります。


 不登校の子供たちへのコミュニケーションは、時々この「威力偵察」を入れることになります。子供たちが何を考えているのか、何を望み、何を望んでいないのか、何を好み、何を嫌っているのかを探るために、「〇〇してみてはどうかな?」とコミュニケーションの中にいれていきます。


 もし、「嫌だ!」と激しく拒否感を示すのでしたら、それ自体が嫌なのか、あるいは時期がまだ来ていないのでしょう。そこまでの拒否感ではないけれども、あまり乗り気ではないのでしたら、もう少し後に勧めた方がいいのかもしれません。もし、「やってみようかな」という反応でしたら、そういうことをやれる心の状態になっているのです。こうして、子供の心の状態を確認しながら、今後のコミュニケーションの参考にしていきます。


 もちろん、子供の心の状態を見て拒否するのは明らかなのに、「勉強してみたらどう」「外に出ていったらどう」と「威力偵察」するのはまずいです。拒否感が大きいと、子供が心を閉ざし、家族とのコミュニケーションが失われる危険性があります。


 ただ、それ以外の場合で、子供の様子を見ただけでは分からない場合、こうした「威力偵察」を行うことで、子供の心の状態を詳しく知ることができます。





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