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不登校ブログその928.不登校の子供への対応は、「作曲:一般的な対応パターン」「編曲:ご家族」となります。

という わが子が不登校になって、不登校に関する書籍や資料を大量に読み、そして、相談員やカウンセラーなどに話を聞いておられることと思います。それらを学ばれておそらく、不登校の子供への対応には、ある程度パターンがあることをお知りになられたのではないでしょうか。


 不登校になった原因、現在の状況、子供たちの個性などさまざまであり、すべての不登校のケースに当てはまるということではありませんが、7,8割の不登校の状況に対して当てはまるパターンはあります。


 では、不登校への対応は簡単か、というと、そういうことにはなりません。それは、ある程度のパターンは存在するものの、そのままそれを実行すればいいかというと、そうではないからです。


 先ほどにも書きましたように、不登校になった原因、現在の状況、子供たちの個性などさまざまです。一言で「不登校」と表現しても、その状況は子供の数だけ存在しているのです。


 そのため、不登校の状況にある子供たちへの対応には、パターンは存在するものの、それはあくまで一般論なのです。不登校の状況に応じて、パターン化された対応を部分的に変える必要があります。



 例えば、子供が外の世界に関心を持ち始める「転換期」では、一般的な子供への対応は、あまり背中を押しすぎず、子供が関心を持っていることを親が整えていく、ということになります。


 この場合、もともと元気なタイプの子でしたら、親も明るく「がんばんなさいよ!」と励ますのがいいかもしれませんが、繊細なタイプだとそういう励ましは、かえってプレッシャーになる可能性があります。そこで、穏やかに接しながら、まだ不安の思いを抱えていると考えられますので、そのあたりの思いを小さくしてあげるような言葉をかけていくのが、望ましい対応になるのでしょう。「転換期」の対応といってもどこに重点を置き、何をしない方がいいかは、状況によって異なります。


 音楽では、作曲と編曲があります。大まかに言いますと、作曲はメロディを作り、編曲はそのメロディにそって、どういう楽器を使って、どういうテンポで演奏し歌っていくかを決めていく作業です。


 不登校に当てはめますと、まずメロディ、すなわち一般的な対応パターンは存在していますので、それが作曲であり、そのメロディにそいつつも、状況や子供の個性に合わせて具体的にどう対応するかが編曲になります。そして編曲を主に担当するのが、ご家族ということになります。


 つまり、様々な関連資料などで、不登校への一般的な対応パターンは知る必要がありますが、それがそのまま当てはまるわけではなく、状況に応じて対応を合わせていくということが必要になるのです。




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