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不登校ブログその929.不登校カウンセリングの上手な活用法。

 わが子が不登校になって、カウンセリングを受けてみようかと検討されているご家族もおられると思います。


 検討されておられる段階が、不登校直後なのか、しばらくたった時期なのか、あるいは子供が外の世界に関心を持ち始めた転換期なのかで、カウンセリングに求める内容が変わってくるとは思いますが、ここでは不登校直後で検討されておられると仮定して、カウンセリングの上手な活用法について書いていきたいと思います。


 まず、不登校カウンセリングを受ける目的ですが、大きく二つあると考えられます。一つが、心を安定させるため、もう一つが、不登校の状況を変えるため、です。


 不登校直後、子供自身はもちろんですが、ご家族、特にお母様の心は大きく揺れているでしょう。子育てに失敗したのではないか、母親としての務めをうまく果たせなかったのではないか、わが子の将来は暗いのではないか、このまま学校には戻れないのではないか等、心が相当に揺らいでいるでしょう。


 そのままの状態では苦しいですし、希望が見出せません。その状態では、不登校の状況を変えるためのアドバイスを聞いたとしても、受け入れられないかもしれません。


 苦しみを和らげ、不登校の状況を変えるために、カウンセリングを受けることは有効です。誰かに話を聞いてもらえたら、適切に聞いてもらえることが条件ではありますが、心が軽くなります。一般的に、「傾聴」という手法によって、カウンセラーはうまく話を聞きますので、心は軽くなるでしょう。不登校直後で、心が揺れてしまっているのでしたら、まず話を聞いてもらって、心を安定させることを目的に、カウンセリングを受けるのが有効かもしれません。


 そうして心が落ち着いてきたら、不登校の状況を変えるためのアドバイスを、カウンセラーから受けます。心がある程度、落ち着いてきていますので、アドバイスを受け入れやすくなりますし、そのアドバイスを実行しようという前向きな気持ちにもなれます。


 もちろん、このように二つの目的をはっきりと分けてカウンセリングを受けるのではなく、心を安定させる目的で受ける段階でも、不登校の状況を変えるための方法のアドバイスを受けて、心を安定させつつ同時並行で、不登校の状況を変えるべく行動していけば、効率よく不登校の状況を変えることができます。


 心を落ち着かせることを重視すべきか、それとも不登校の状況を変えるためのアドバイスを受けることを重視すべきか、それとも両方を均等にするか、不登校の状況とご自身の心の状態を踏まえたうえで、カウンセリングを検討されると、カウンセリングを有効に活用することができます。






 

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