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不登校・引きこもりの子供たちとのコミュニケーションは、「聞く」と「話すのバランスがカギです。

 

 不登校・引きこもりの子供たちとの具体的なコミュニケーションには、大きく二つしかありません。

 「聞く」と「話す」

です。

 厳密にいえば、「静かに見守る」ということもありますので、三つと言えるかもしれませんが、基本は二つと考えていいでしょう。


 不登校・引きこもりの状況を改善していくには、この「聞く」と「話す」のバランスをとることがカギとなります。状況が変わらないことの原因の多くが、このバランスを崩していて、聞くべき時に話してしまったり、話さなくてはならないのに聞く側に回るということが起こっているのです。


 では、「聞く」「話す」のバランスを、何を基準にとっていくべきかというと、これは子供の心の状態です。心の状態を見て、「聞くべき」時と「話すべき」時を分けていくことにあります。


 非常に簡単に分けてしまいますと、子供の元気がない時は「聞く」、子供に元気が出てきたら「話す」、ということになります。


 子供の元気がない時は、心の中に苦しみやつらさをため込んでいるはずです。そういう思いを、聞いてほしいと願っています。そういう時は、子供の話を聞くことを中心に、コミュニケーションをするべきなのです。そうすることで、子供の心は軽くなります。


 このような時にもし、話すことを中心にしてしまうと、「うちの親は話を聞いてくれない」と思い、心を閉ざしてしまうのです。


 では、話すだけでいいかというと、それもまた問題が起きます。それは、不登校・引きこもりが解決していかない、あるいは、解決までの時間が長くなる、ということです。子供の心に元気が戻ってきているのにもかかわらず、ずっと聞いてばかりですと、子供は外の世界に出ていく決心ができません。なぜ、外の世界に出ていく必要があるのか、再び苦しみや悲しみの経験に直面した時、どうすればいいのか、勉強する意味は?生きる目的は?など、さまざまな疑問が、子供たちの心の中にあります。そういう疑問に答えを出してあげないと、外の世界になかなか出ていけないのです。


 そこで、そういう疑問に対して答えを出すために、「話す」ということが必要になるのです。


 子供の心の状態を見つつ、「聞く」と「話す」のバランスをとってください。






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