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不登校・引きこもりの子供たちの心に、言葉が入っていかないのはどうして?

 不登校・引きこもりの解決のためには、子供たちに、適切な言葉をかけてあげる必要があります。悩んでいたら、その悩みが解決するような言葉を、傷ついていたら、その傷がいやされるような言葉をかけていきます。


 しかし、物事はそう単純ではありません。親御さんが、カウンセラーなどから、かけるべき言葉をアドバイスされて、子供たちに言葉をかけても、その言葉が子供たちの心に、入っていかないことがあります。子供たちに言葉をかけるのは、子供たちの心の状態を変えていき、不登校・引きこもりの状況を改善していくためです。そこで、子供たちへの言葉が、その心の中に入っていく必要があるのですが、なぜか、言葉が心の中に入っていく様子がなく、子供たちの心が変わっていかないことがあります。それにはいくつかの理由があります。


理由その1 伝える側が実践していない

 伝える側、不登校・引きこもりの場合は、たいてい親になりますが、子供たちへかける言葉を、実践していない場合、その言葉が口だけのものとなります。その結果、子供たちへの説得力が言葉に伴わず、子供たちの心に入っていかないことになります。

 例えば、「生きることは、苦しいこともあるけれども、その苦しみを乗り越えることに喜びがある」という言葉をかけつつ、その言葉を伝えている人が、そのような人生を生きていないのでしたら、それは口だけの内容となり、子供にとっては説得力が出てこないのです。


理由その2 相手の心の状態を考慮せずに伝えている

 いくら内容が正しい言葉であっても、相手の心の状態を考慮せずに伝えてしまったら、子供の心に入っていきません。子供の今の心の状態は、伝えようとしている言葉が入っていくものなのか、この言葉の伝え方で、本当に子供の心に入っていくものなのか、子供の心の状態を考慮しながら、言葉を伝えていないと、子供の心がその言葉をはじいてしまいます。


理由その3 伝える側が、言葉について十分に考えていない

 特に、カウンセラーからアドバイスされた言葉を伝えようとする場合にあることですが、その言葉を伝える側が、言葉について十分に考えていないと、借り物の言葉になってしまうことがあります。どこかから引用したような言葉になると、不思議と子供の心に入っていきません。

 例えば、「勉強する目的は、考える力を高め、人生を切り開くため」という言葉を、伝えようとする場合、その言葉について、「考える力とはどういうことか。どうすれば考える力が高まるのか。それによって人生を切り開くとはどういうことか。」というように、考えていくプロセスを経ていけば、その言葉が自分のものとなります。しかし、そういうことを経ないと、言葉が自分の言葉にならないのです。


 言葉が子供の心に入っていかない場合、これらの点をチェックしてみて、もし思い当たる点があったら、そこを改善していけば、子供の心に入っていき、心が徐々に変わっていきます。







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