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不登校・引きこもりの子供たちの心を言葉で変えるには、子供たちの心がその言葉を受け入れているかを確認することが必要です

 不登校・引きこもりの子供たちに言葉を伝えて、子供たちの傷ついた心や、希望を失った心を変えようとする場合、結構やってしまうことがあります。それは、相手が自分の言葉を受け入れているかどうかを確認せず、ただこちらが一方的にしゃべってしまうことです。こちらは一生懸命伝えているつもりでも、相手はまったく受け入れておらず、徒労に終わってしまうのです。


 そこで、相手が自分の伝えていることを、受け入れているかどうか、確認する必要があります。そして、それは「理解」と「感情」の二つの面で確認することになります。


 「理解」。

 つまり、不登校・引きこもりの子供の「頭」の部分に届いているかどうかです。理解できない言葉によって、子供たちの心が変わることはありません。難しいことを難しいまま伝えるのは簡単です。難しいことを、簡単にして伝えることが、本当は難しいことです。それをやれる人が、「頭がいい」と言われます。

 カウンセラーも親御さんにアドバイスする時は、できるだけ簡単な言葉を使うべきですし、カウンセラーからアドバイスを受けた親御さんも、同様にできるだけ簡単な言葉を使うべきです。その簡単な言葉を、不登校・引きこもりの状況にある子供たちに伝えて、子供の反応を見ながら、「理解できているかな」と確認しながら、コミュニケーションをとるべきです。


 「感情」。

 人は感情の生き物です。「正しい」言葉を言われても、感情がその言葉に反発を覚えてしまうと、その言葉を受け入れることはできません。

 例えば、ひどいいじめを受けて不登校や引きこもりになっている場合、「いじめられたことを忘れるべきだ」という言葉を伝えても、子供の感情が受け入れられないことがあります。子供の心が傷つき、憎しみで燃えているような時、そのような言葉は、かえって子供の心をかたくなにしてしまうかもしれません。

 不登校・引きこもりの子供の心は安定を欠き、揺れ動いています。「子供の心は、伝えようとする言葉を受け入れられる状態だろうか」と配慮しながら、子供に伝えたい言葉を伝えるべきでしょう。


 不登校・引きこもりの子供に言葉をかける時は、この「理解」と「感情」の二つの面で子供が受け入れられるかどうかを確認してください。




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