私が所属している、ある団体で最近、ちょっとした人間関係のごたごたがありました。仕事のできる、とある女性、頭もいいのですが、そのせいか、「自分はすごい」とうぬぼれる傾向もあるのです。そして、うぬぼれの傾向と同時に、他人を見下す傾向もあるのです。仮にAさんとします。
そのAさんは、その団体の運営を行っているメンバーの一人です。他にも、運営を手伝っている女性がいて、その中で二人、リーダー的な立場に立っている女性と、Aさんは人間関係がうまくいっていないようなのです。Aさんがメールで二人に何か聞いても、その二人から何も返事もなく、Aさんとしては困っているようです。その二人の女性のことも、私は知っているのですが、リーダー的な役割をする女性だけあって、人柄も穏やかで、仕事もテキパキできる人たちです。そういう人たちが、コミュニケーションを断っているのですから、かなりのことがAさんとの間で起きたのでしょう。
私もAさんと時々コミュニケーションを取るのですが、冒頭で述べました、Aさんの、うぬぼれの傾向と他人を見下す傾向を感じることがよくあります。上から目線で接してきますので、あまりいい気持ちはしません。
おそらく、Aさんは、その二人にもそういう姿勢で接したのでしょう。そして、二人を怒らせてしまったのでしょう。Aさんは、自分にはそういう傾向があることを気づいていないようで、そこが少し、気の毒です。
このように、うぬぼれて他人を見下していたら、人間関係はぶつかってしまいます。やはり謙虚さが大切です。謙虚な人は、敵を作りません。それだけでなく、謙虚な人は、他人の人柄や能力を正確に見通すことができます。他人を見下していたら、他人の能力を下に見るわけですから、その能力を正確に見ることはできません。しかし、謙虚であれば、他人のことを正確にとらえることが可能なのです。
それに加えて、謙虚であれば、他人から謙虚に学ぼうという姿勢を持つことになります。失敗しても、素直に反省することができます。人間としての成長の伸びしろが大きくなるのです。
不登校・引きこもりの子供たちには、謙虚な傾向が見られます。これは本当に大きな宝です。それがマイナスの方向に行きますと、自信のなさに結びついてしまいますが、建設的な方向に行けば、人間関係を円滑にし、自身の成長の伸びしろも大きくしてくれます。不登校・引きこもりの子供たちには、謙虚であることは素晴らしいことを、ぜひ知っていただきたいと思います。
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