結論から先に言います。不登校・引きこもりの子供たちを不安にさせる言葉とは、親が自らの心の中にある不安から発している言葉です。
「あなた、これからどうするつもりなの」
「いったいいつになったら、社会に出るの」
このような言葉は、子供たちを不安にさせます。自分でもどうしたらいいのかわからないのに、そのようなことを親に言われても、不安は増すばかりです。いつになったら社会に出られるのかわからないのに、そのようなことを親に言われても、やはり不安は増すでしょう。たいてい、このような言葉を親からかけられると、子供は親に対して反発し、コミュニケーションをシャットアウトしてしまいます。親の「不登校や引きこもりの状況を解決したい」という思いに反して、その状況が解決の方向に向かって行かないのです。
ブログでたびたび、心には創造力があると取り上げてきましたが、親の心の創造力が逆の方向に作用してしまっているのです。
こうなってしまうのは、親が心を不安な状態にしたまま、子供とコミュニケーションをとっているからです。不安は、親の愛情の一つであり、必ずしも悪いものではないのですが、この場合は、不登校・引きこもりの解決にとってはマイナスに作用してしまうのです。「このままではずっとこの状態が続くかも」「もう解決しないかも」という不安な思いが、コミュニケーションを通して子供の心に作用して、不登校・引きこもりの状況が続いていくのです。
カウンセリングで、親御さん、特にお子様と最もコミュニケーションをとるお母様に、まずご自身の心の状態を平静にしていただくのは、こういう理由があるのです。不安や焦り、子供への裁きの思いなどを心の中から消し、平静にして、「必ず解決しよう」「子供が幸福になるように頑張っていこう」という思いになれば、それを実現する言葉が、心の中から出てくるはずです。その結果、子供の心が変わり、不登校・引きこもりの状況が解決に向かっていきます。
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