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不登校・引きこもりの解決のために、待つことが必要な時。

 前回のブログでは、止めた方がいいカウンセラーの三つのタイプの中で、「待ちましょう」としかアドバイスしないカウンセラーを挙げました。


 ただ、不登校・引きこもり解決のために、待つことが必要な時があり、「待ちましょう」というアドバイスが有効な場合もあります。その場合について、書いていきます。


 私が、「待ちましょう」とアドバイスする場合は、不登校や引きこもりになった直後の、子供が深く傷つき、あるいは疲れていて、子供自身が誰ともコミュニケーションをとることを望んでいない時です。


 この場合、子供が傷ついた心、疲れた心をいやすための、静かな環境が必要です。誰ともコミュニケーションをとらず、一人静かに過ごしていきながら、そうした心を癒していくために、親御さんに「待ちましょう」とアドバイスすることがあります。


 子供の傷ついた心や疲れた心が、ある程度癒された段階で子供は、親にコミュニケーションを取り始めます。それが親御さんにとって、待つことをやめるサインとなります。その段階では、徐々に子供とのコミュニケーションをとっていくよう、アドバイスいたします。


 もう一つ、「待ちましょう」とアドバイスすることがあります。それは、「子供の心が変わるのを待ちましょう」という意味です。親としては、早く不登校や引きこもりの状況が解決してほしいと願います。そのため、積極的に子供にコミュニケーションをとります。


 ただ、子供の心が変わらなければ、状況は変化し、解決に至ることはありません。深く傷ついた心が癒され、自信や希望を持てるようになって、「外の世界に出ていこう」という心にならなければ、不登校・引きこもりの解決とはならないのです。


 親が焦ってしまって、子供の心の変化のスピードを無視してしまうと、それまでの努力が水の泡になってしまいます。不登校・引きこもりの解決の主導権は、子供が握っています。親をはじめ、周囲にいる人は、コミュニケーションによって、子供の心に影響を与えることしかできません。そのコミュニケーションをどのように受け止め、心をどのように変えるかは、子供に主導権があります。「こんなに一生懸命、コミュニケーションをとったのに」と親が考えていても、それが不登校や引きこもりの解決に結びつくかどうかは、子供次第なのです。


 焦らず、一生懸命子供に働きかけながら、子供の心が変わっていくのを待つことが、どうしても親に求められるのです。この場合は、「待ちましょう」というアドバイスとなります。



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