前回のブログでは、不登校・引きこもりの解決において、特にお母様に心を平静にしていただく理由について書きました。今回はその続きで、心を変えていただく理由について書いていきます。
心を変えるプロセスは、心を平静にした後にしていただきたいことです。心を平静にするプロセスは、忙しく心というものを意識しない日々の生活から心を離して、不登校や引きこもりによって起こっている、不安やイライラなどのマイナスの思いを無くしていくものでした。そのプロセスでは、必然的に心を見つめていきます。自分の心は今、どういう状態であるか、心の中にどのような思いが入っているのかを見つめていきます。
そのプロセスの中で、不登校・引きこもりの解決のために、心の中でプラスの思いを持っていただきたいのです。それが「心を変える」ということです。このプラスの思いとは、それまで抱いていたマイナスの思いとは真逆の内容になります。
もし、
「ずっとこのまま、不登校の状況は変わらない」という絶望の思いでしたら、「不登校は解決できる」というプラスの思いを、
「うちの子は、普通の子が当たり前にできることができない、ダメな子だ」という思いでしたら、「うちの子は、ダメな子ではない」という思いを、
「私は子育てに失敗した」という思いであれば、「私は決して、子育てに失敗したわけではない」という思いを、
それぞれ持っていただきたいのです。
不登校・引きこもりカウンセリングのアドバイスでは、心の創造力を使って解決することが狙いの一つでした。心の創造力を使うには、心の潜在意識の部分を動かすことが必要でした。普段は知覚できず、すぐには変えられない潜在意識を変えるには、普段の生活の中で知覚できる表面意識の中で、自分が望んでいる方向の願いを何度も繰り返すことが必要でした。それを、この「心を変える」というプロセスでやっていただきたいのです。
マイナスの思いは、すぐに出てきてしまいます。出てきたらすぐに消して心を平静にし、さらにプラスの思いに変えていく、ということを何度も何度も繰り返して習慣化することで、潜在意識が変わってきます。そうすると、行動が変わっていきます。子供に対するコミュニケーションの中で、言葉が解決のために積極的な内容に変わってきます。解決のために、何か役立つ情報はないか、日々の生活の中で探し、それを取り入れるようになります。
このように行動が変わっていけば、不登校・引きこもりの状況は変わっていきます。それが、潜在意識が変わり、環境を創造し始めたということです。
Comments