長年の不登校や引きこもりからようやく脱出し、再登校できた時は、親としてはうれしい限りでしょう。子供に一生懸命働きかけ、傷ついた心を癒し、励まし元気づけ、ようやく再登校できた時の喜びはとても大きいと思います。
それだけに、再登校できた後、再び不登校になった時は、親にとっては足元が崩れてしまうような気持ちになってしまうでしょう。これまでやってきたことが、すべて無駄になったような感じがして、落ち込んでしまうでしょう。そう思ってしまうのは、仕方ないことでしょう。
しかし、どうか親御さんは落ち込まないでください。それが難しいのでしたら、せめて落ち込んだ様子を、子供たちに見せないでください。親御さんの落ち込みは相当のものがあると思いますが、それ以上に、子供自身も落ち込んでいるはずです。ようやく学校に行けたのに、すぐに行けなくなってしまった自分自身を情けなく思い、親に対して申し訳ないと思っています。子供自身の落胆も相当なものです。
そんな気持ちのところに、親が落ち込んだところを見せてしまっては、子供は救われません。親の落胆によって、さらに落ち込んでしまいます。
再び不登校になった時、親が、落ち込まず、あるいは落ち込んだ様子を見せず、平静を保っていたら、そして、「気にしないで。また学校に行けるようになるから」と声をかけてくれたら、子供にとっては救われた気持ちになれます。子供が落ち込むことなく、そのような気持ちになれば、次再び学校に行けるようになる可能性が高まります。
わが子が再登校。できればそのまま継続して学校に通ってほしいと願うのが、親の正直な気持ちでしょう。また、そう願うべきで、継続して学校に通えるよう支えてあげるべきですが、同時に、再び不登校になっても、その状況を受け入れるだけの胆力や覚悟が、親には必要です。「再登校できたが、しばらくは心のリハビリ期間。また再入院することもあるかもしれない」とゆったりと構えていたら、再び不登校になったとしても、落ち込まず、動揺することなく、その状況を静かに受け入れることができます。
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