「努力すれば願いがかなう」
「努力すれば夢がかなう」
と言われていますが、実際は、努力しても成果が出ない、願ったことがかなわないことがあります。このような状況について、子供たちに何を伝え、何を教えるべきでしょうか。努力しても無駄だ、と言うべきなのでしょうか。
(1)夢や理想を持ち続ける力を鍛える
人が努力するのは、何らかの夢や理想を実現しようとしているからです。実現を願う夢や理想が、いつ叶うのかは分かりません。そのため、夢や理想を実現するためには、それらを持ち続けることが必要です。夢や理想を実現するためには、それらがかなうまで持ち続ける力が必要なのです。
努力しても成果が出ないという状況は、夢や理想を持ち続ける力を身につけるのに適した状況です。そこで耐えて努力を止めないで続けていくことで、そのような力が高まっていきます。
(2)なぜ実現しないのか、考える習慣が身につく
夢や理想が実現しないとき、自暴自棄になったり、他人や環境のせいにしたりしては、次につながりません。実現しなかったときは、なぜ実現しなかったのかを考えることで、足りないものや改めるべきものが分かってきます。まだ努力が足りないのか、努力の仕方に問題があったのか、能力が不足していたのか等、考えることで、次には実現する可能性が高くなります。
(3)謙虚さが学べる
若い時に簡単に夢や理想を実現させ、成功を手にすることで、過信したり増上慢になったりすることがあります。そうなりますと、その時には成功できても、次には大きな失敗をする可能性があります。
簡単に夢や理想を実現させることができなければ、「自分にはまだ努力が足りない」「能力が足りていない」と謙虚さを身につけることができます。謙虚さを身につけることができたら、成功しても思い上がることなく、もくもくと努力できるようになります。それによって、成功を続けることができます。
努力しても夢や理想を実現できないときは、失望しないよう、この三つのことを子供たちに伝えてあげてください。
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