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本当にあなたには何も残されていませんか?―何もないと思っている不登校・引きこもりのみなさんへ―

 不登校・引きこもりのみなさんへ。


 もしかしたら「自分には何も残されていない」と思っていませんか。そう思って、落ち込んでいませんか。絶望していませんか。

 

 社会に出ている人に比べたら、「自分には何も残されていない」「自分は何も築き上げていない」と思うかもしれません。しかし、本当に何も残されていないのでしょうか。


 気づいていないだけで、本当はいろいろなものがある、いろいろなものが残っていることはよくあります。希望を失っている時、活力を失っている時は、そのように思いがちです。

 ただ、心を落ち着けて、自分の身の回りの環境をよく見てみると、いろいろなものが残っていることに気づけます。


 引きこもることのできる家があります。世の中には、住む家もないホームレスとなっている人もいます。そこまで過酷な環境でないけれども、定住する場所がなく、ネットカフェや簡易宿泊所を転々としている人もいます。そう考えると、引きこもることのできる家があるのは、十分に「残されたもの」と言えるのではないでしょうか。


 親がいます。いろいろとあなたに、耳の痛いことを言っているのかもしれません。しかし、親がいてくれるからこそ、あなたが引きこもれる面もあるのです。


 時間があります。時間は、資産です。「タイムイズマネー(時は金なり)」という言葉がありますが、まさにその通りです。時間という資産は、万人に平等です。すべての人には、一日に24時間という時間が与えられています。この時間を使って、ある人は大富豪になり、ある人は世界的ピアニストになるのです。

 不登校・引きこもりの人には、資産である時間がたくさんあります。忙しい人から見たら、非常に恵まれた環境にいると言えます。


 しがらみのない環境があります。「自分にはまったく何もない」と思うでしょうが、逆に言えば、なんのしがらみもないということになります。いろいろなしがらみがあって、身動きできないという人もいます。そういう人に比べると、自由で、何でもできる環境にあるということになります。


 不登校・引きこもりの状況は、本当にまったく何もないわけではありません。残されている物はあります。そのような物を使って、人生を再出発することは十分可能です。


 


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