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潜在意識と表面意識。不登校・引きこもりの解決のために、知っていただきたい、二つの意識の違い。

 不登校・引きこもりの解決のために、知っていただきたいことがあります。それは、潜在意識と表面意識には違いがあるということです。


 表面意識は、普段の生活で簡単に意識できる心の領域です。「右手を挙げる」「顔を洗う」「掃除する」というように、普段の生活で指示することで、その意識を操作することができます。


 一方の潜在意識は、普段の生活では簡単に意識できません。海に浮かんでいる氷山は、大部分が海中にありますが、その海中にある部分を、潜在意識に例えることができます。海面上に出ている部分が表面意識、海中にある大きな部分が潜在意識になります。


 そして、この大きくて、普段は意識できない潜在意識の方が、私たちの人生を形作ることが多いのです。普段は意識できない意識の方が、人生を決定づけることの方が多いのです。

 

 ではこの潜在意識とは一体何でしょうか。このことについてもう少し詳しく、私なりの解釈で考えてみたいと思います。


 私は、心は永遠の存在であることをたびたび書いてきました。肉体が滅んでも、心は永遠に存在し、また新たな肉体に宿ると、書いていきました。そして、心に刻み込まれた知識や経験もまた、永遠に残ると書いてきました。


 潜在意識とは、それまでの人生で表面意識を通して残ってきた、知識や経験、そしてそれに基づいて考えてきた思考の蓄積のことです。「それまでの人生」とは、今の肉体に宿っている人生だけではなく、いわゆる過去世も含まれます。過去世、一生懸命勉強してきたこと、得てきた知識や経験、そしてその人生の局面で考えてきたことが、潜在意識の中に蓄積されているのです。


 生まれ変わって、心が新しい肉体に宿ると、表面意識は白紙に戻り、ゼロからスタートします。しかし、潜在意識も心の奥底にありますので、成長するにつれて表面意識に影響を与えてくるのです。


 最近、引退した元大リーガーのイチロー選手。彼がプロ野球選手を志したのは、もちろん生まれた環境の影響もありますが、それだけではないと私は考えています。イチロー選手を、現代の剣豪と評している人がいますが、過去世、剣豪として生きていた人生があったのではないかと、私は推測しています。剣豪として刀を振っていた経験が潜在意識の中に蓄積され、現代に生まれて、その潜在意識に蓄積された経験が表面意識に作用して、プロ野球選手になりたいという志になったのだと思うのです。


 このような潜在意識の作用を考えますと、潜在意識は、本当に私たちが意識していない状態で、私たちの人生に影響を与えていることが実感できます。


 もちろん、表面意識も人生を形作ります。「医者になりたい」と表面意識で思ったからこそ、医者として生きるという人生を歩むのであり、「アメリカに行きたい」と表面意識で願ったからこそ、アメリカで生きるという人生を送ることになるのです。ただ、そうした表面意識に、潜在意識がひそかに影響を与えているのです。ご飯にカレーを食べたいとか、お昼ご飯を食べたら一休みしようとか、その程度のことであれば、表面意識だけで決定することになりますが、人生を形作る部分については、私たちが意識せずに、潜在意識が大きく影響しているのです。

 

 そして、潜在意識は、私たちに意識できていないので、それを私たちが操作するのは難しいのです。操作するのが難しい潜在意識が、私たちの表面意識に影響を与えていて、それが人生を形作るということを、私たちは理解しておく必要があります。





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