努力しても結果が出ないことは、生きていてしばしばあることです。不登校・引きこもりになっている子供たちの中には、一生懸命に勉強したのにもかかわらず、成績が上がらなかったり、志望校に合格できなかったりして、成果が出ないので、不登校や引きこもりになった、という子供もいるでしょう。あるいはスポーツなどの部活で、一生懸命に努力したのに結果が出なくて、そのようになったという子供もいるでしょう。そのような場合は、どう考えればいいのでしょうか。
第一に、自分に何か課題はなかったか、成果を上げるだけの何かが足りなかったのではないか、と考えることで、次の成功につながる可能性が出てきます。自分に足りないところや、修正すべきところに気づき、それを補い、修正することで、次に努力した時には、何らかの成果が期待できます。
第二に、それまでやってきた努力は、何か必ず次につながると考えることで、希望が出てきます。これは本当にその通りです。例えば、ある志望校に合格できなかったとします。それは本当にショックですが、勉強してきたことや考えてきたことは、決して無駄にはなりません。それがどこかで力とすることができます。
第三に、失敗や挫折からも、何か学ぶべきことがあると考えることです。努力しても結果が出ないということを、多くの場合、失敗や挫折として受け止めます。それらの経験によって、忍耐力がついたり、謙虚さを身につけたりすることができます。
成果や結果が出ないということは、まだ感性が高い子供や青年時代には、大人と違って、かなりショックなことです。もう何もかも捨ててしまって、二度と努力したくないと思わせる出来事です。しかし、そのように自暴自棄にならず、その事実を受け取め、先に挙げた三つのことを考えることで、それらの経験は次なる成功のきっかけとなります。
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