日本国内では、年間で約2万人以上の人が、自ら命を絶っています。自殺する理由は、経済的な理由や家族問題など、さまざまですが、不登校や引きこもり、いじめで自殺するケースもあります。
非常に痛ましいことです。何とか、自殺をなくしていければと思います。
そこで、今回のブログでは、自殺をすることがなぜいけないのか、書いてみたいと思います。
「自分の人生なのだから、自殺するのは勝手じゃないか」
「死んだら終わりなのだから、生きていてこんなに苦しいなら、自殺して人生を終わらせてもいいじゃないか」
そのように考えている人もいるでしょう。
しかし、そのような考え方は間違いです。
(1)自殺は、この世の中での修行の放棄
私たちが信じようと信じまいと、この世の中に生まれてくる前に、人生計画を立てています。細かいところまで計画を立てる人もいたら、おおざっぱにしか立てない人もいますが、いずれにせよ、生きている間に何をするか、そして何を修行するか、計画を立てているのです。
そういう計画があるのにもかかわらず、自殺するのは、計画の放棄であり、修行の放棄です。自殺の罪は、まずそこにあります。「自分の人生なのだから、自殺するのは勝手」という意見は通らないのです。
(2)自殺しても苦しみはずっと残る
死んで終わり、すべてが無になるわけではありません。死んだ後も人間はきちんと存在しています。肉体がなくなるだけで、個性と感情を持ったエネルギー体として存在しています。
ですので、自殺して存在が消えるわけではないのです。個性と感情はしっかりと残るのです。恐ろしいのは、自殺した時の苦しい感情が、自殺した後もずっと残っているのです。
生きていたら、もちろん自殺を考えている状況なわけですから、苦しい感情になることはあるでしょうが、24時間ずっと、ということにはならないでしょう。自殺すると、生きていて一番苦しい時の感情が、ずっと続くことになります。
(3)自殺してもこの世で迷うだけ。霊界には旅立てない。
普通、死んだのちには、霊界から導きの霊が来て、死んだ人を霊界に導いてくれます。霊的世界のことをよく知っている、善き人は、そうした導きの霊を待たず、自ら霊界に旅立つこともあります。
しかし、自殺した人は、そうではありません。霊界に旅立つこともできず、この世をさまようだけです。80歳まで生きる予定の人が、20歳で自殺したとすると、60年間、地上でさまようことになります。
誰からも話しかけられることなく、愛されることもなく、ただひたすら地上をさまよう状況は、それだけで苦しみです。
(4)再び生まれてきて、再スタートするまでに、300年近くかかる
地上で長い間、さまよっても、いつかは霊界に帰り、再び地上に生まれてくることができます。一般に、霊界で過ごす時間が、200~300年ぐらいです。
そうして地上に生まれてくることになりますが、前世で解決できなかった問題に、再び直面することになります。つまり、自殺することになった原因に、再び直面するのです。
今回の人生で自殺することなく、その問題をクリアできた場合とくらべると、自殺した場合は、
地上でさまよう時間(数十年)+生まれ変わりに必要な時間(200~300年)+前世で解決できなかった問題に再び直面するまでの時間(数十年)
の時間が余計にかかってしまうのです。合計すると、300~400年です。
自殺するデメリットは、これだけあります。自殺することは、百害あって一利なし
なのです。
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