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不登校は、「こうなりたい自分」がないという、思春期の「自己確立のつまずき」によって起きます。そして、今の学校教育は崩壊しつつあるために、「自己確立のつまずき」が起きやすい状況です。不登校を解決するには、自分のやりたいことを子供が見つけ、「自己確立のつまずき」から子供が立ち上がるよう、手助けすることが必要です。
不登校カウンセリング エンゼルアカデミー
TEL 090-6758-8059
札幌市北区北31条西4丁目1-15 第二富久美レジデンス301号
エンゼルアカデミー代表 角 賢二郎
エンゼルアカデミーの不登校カウンセリングの特徴
(1) 不登校は、「自己確立のつまずき」と「子供の気質」によって起こります。
不登校になったお子さんは、家では話すけれども、学校では全く話さないということはありませんか? 中学受験や高校受験に失敗して、それまで頑張っていたことにやる気をすべて失っていることはありませんか? いじめを受けてはいないけれども、他人の目をとても気にしていることはありませんか?
以上の子供の状態は、「自己確立のつまずき」によるものと、「子供の気質」によるものです。いじめが原因によるものなどを除くと、不登校の多くが、思春期の「自己確立のつまずき」と「子供の気質」によって起こります。
「自己確立のつまずき」とは、思春期の子供が意識している、「他人から評価される自分」と「こうなりたい自分」とがバランスよく発達しないことです。「他人から評価される自分」が大きくなりすぎ、逆に「こうなりたい自分」が小さくなりすぎて、周囲に自分を合わせようとしすぎる「過剰適応」が起きて、不登校となっています。
この場合、他人の目を非常に気にして「不安」を感じ、なりたい自分がなくて「無気力」になります。この場合の不登校は、小学校高学年から中学校、高校で起こります。
「子供の気質」は、大人数が苦手・心配性・発達障害などの、子供が持っている気質です。この場合の不登校は、小学校低学年で起こります。
(2) 現代の学校教育は崩壊しているため、「自己確立のつまずき」を引き起こしやすいです。
一般的に、「子育てに問題があって不登校になる」と考える傾向がありますが、そうではありません。現代の学校や社会では、子供は「自己確立のつまずき」を引き起こしやすいのです。特に学校教育は今、不十分なカリキュラムのために崩壊過程にあり、「自己確立のつまずき」が起こりやすくなっています。
(3) 不登校への対応
「自己確立のつまずき」が原因の不登校の場合、「自己確立」に影響を与えている学校や社会の問題点を踏まえた上で、「他人から評価される自分」が大きくなりすぎず、「こうなりたい自分」が大きくなるようなアドバイスをいたします。つまり、他人の目を意識しすぎず、自分のやりたいことを見つけて、自分らしい生き方をしていけるよう、アドバイスいたします。
「子供の気質」による不登校に対しては、無理に子供に、大人数の中に慣れさせようとするのではなく、子供のペースに合わせ、子供が安心できる環境を整えていく方向で、アドバイスいたします。
(トップページの構成)(下線部をクリックいただくと、その部分に移動します)
1 「自己確立のつまずき」とは
(1)思春期の自己確立とは
(2)自己確立のつまずき
(3)不安の中で生きる子供
(4)「やりたいことなんてない」という、無気力な子供
(5)頑張ってきた子供が何もできなくなる、「過剰適応」
(6)学校と社会の変化が、「自己確立のつまずき」を引き起こす
2 カウンセリングの内容
(1)不登校の前半と後半
(2)不登校の前半、お母さんの心の安定のためのアドバイス
(3)不登校の前半、疲れて自己否定感を抱いている子供へのコミュニケーション
(4)人間関係の不安をなくすアドバイス
(5)「なりたい自分」を見つけるアドバイス
(6)失敗をひっくり返すアドバイス
(7)勉強などの努力の効果を伝えるアドバイス
(8)気質による不登校へのアドバイス

1自己確立のつまずきとは
(1)思春期の自己確立とは
子供は、思春期にさしかかると、「他人から評価される自分」を意識し始めます。思春期の子供が、他人の目を非常に気にしますが、それは他人からの評価を意識しているからです。
「他人から評価される自分」を意識することで、「自分はこのような人間だ」と自分を作っていきます。
またもう一つ、「こうなりたい自分」という意識も持ち始めます。将来について考え始める時期でもありますので、自分はどういうことをしたいのか、どうなりたいのかを意識します。それによって、「自分はこのような人間だ」と自分を作っていきます。
思春期は、「他人から評価される自分」と「こうなりたい自分」の二つの「自分」を意識しながら、自分を作っていく時期となります。

(2)自己確立のつまずき
思春期の自己確立で、「他人から評価される自分」と「こうなりたい自分」とが、バランスよく発達していけば、子供はすこやかに、自己確立していくことになります。
しかし、現代は「他人から評価される自分」と「こうなりたい自分」とが、バランスを崩すことが多いのです。
つまり、
「他人から評価される自分」 >>>「こうなりたい自分」
となるのです。その結果、他人の目を強く意識し、周囲に合わせようとする意識が強くなります。同時に、自分のやりたいことや、なりたいものがないという状態になったり、自己主張を抑えたりします。
このことが子供にいくつかの問題をもたらします。

(3)不安の中で生きる子供
不登校になった原因で、一位に上がっているのが「不安・無気力」です。この中の「不安」な感情を、「自己確立のつまずき」によって説明できます。
「他人から評価される自分」が非常に大きいために、他人の目を強く意識します。思春期の子供は、まだ自信がないこともあって、そのように意識すると、自分は非常に劣っているのではないかと考えてしまいます。また、「他人が自分のことを悪く言っているのではないか」と思い込んでしまうこともあります。
実際には違っていても、そのように思い込んでしまい、学校でクラスメートと過ごしているうちに、不安は拡大していきます。
さらに、今の学校はやや荒々しく、ギスギスした人間関係になることがあります。そのことも、他人を強く意識し始めている子供の不安を拡大させます。

(4)「やりたいことなんてない」という、無気力な子供
「やりたいことなんてない」という子供は多いです。不登校になった原因の一位に上がっている「不安・無気力」の中の、無気力な思いを子供が抱いているのも、「自己確立のつまずき」で説明できます。
「こうなりたい自分」が小さいという「自己確立のつまずき」は、将来こうなりたいというものや、やりたいことがあまりないということです。そのため、何に対してもやる気が出ず、無気力になります。
本来は、将来に向かって希望を抱く時期であるのに、そういう希望も持つことができなくなっている、子供の現状があります。

(5)頑張ってきた子供が何もやれなくなる「過剰適応」
子供が、今まではいろんなことを頑張ってきたのに、何もやれなくなったということはないでしょうか。特に、中学受験や高校受験の失敗等をきっかけに、そうなる子供は多いです。
「自己確立のつまずき」では、「他人から評価される自分」が大きく、「こうなりたい自分」が小さくなりますが、この状態にある子供は、自分がやりたいことやなりたいものを持たないまま、周囲に過剰に合わせようとします。例えば、周囲の期待に応えようと、勉強を頑張っていい成績を取り、部活に頑張り、お稽古事に励むというふうになります。
内心、心からやりたいことではないので、思春期に入っていくと、「こうなりたい自分」を意識することで、今、自分が努力していることに疑問を感じ始め、膨れ上がっていきます。
その疑問が、受験の失敗などによって破裂し、一気に何もかもやる気をなくし、そのまま不登校にもなってしまうのです。

(6)学校と社会の変化が、「自己確立のつまずき」を引き起こす
このように「自己確立のつまずき」による不登校が増えている背景には、学校と社会の変化があります。
学校では、昔のように「将来はどういうふうに生きたいか」ということを、教えなくなりました。その結果、子供が「こうなりたい自分」を考える機会を減らしています。
また、「人とどう接するべきか」という価値観もあまり教えなくなり、学校の人間関係がちょっとギスギスし、荒っぽくなっています。感受性の高い子供は、そのような雰囲気で他人に攻撃されまいと、周囲に自分を合わせようとします。それが「他人に評価される自分」を大きくし、本当の自分を語れなくなり、子供はストレスをためていきます。
さらに、今の社会は、先行き不透明で、景気も良くありません。子供は、そんな社会に出て、何かいいことがあるのかという疑問を抱き、「こうなりたい自分」を持たちにくくなるのです。
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